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痛みは脳で感じる

執筆者の写真: 良太 小宮良太 小宮

更新日:2023年12月19日

今回、参考にした資料


「運動器疾患の痛みの捉え方 2023年7月29-30日研修会資料より:大分県理学療法士協会」


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ズバリ、痛みは脳で感じる


痛みは脳で感じる


腰の痛みは、腰で感じていません


肩の痛みは、肩で感じていません


「そんな訳ない」と考えるかもしれません


だって、腰が痛いもん、肩が痛いもん



脳で肩や腰の痛みを感じている


でも


その痛み


脳で感じているんです


膝や肩、腰ではありません


痛み


〜痛みの定義(1979年)〜


実質的または潜在的な組織損傷に結びつく、あるいはこのような損傷を表す言葉を使って述べられる不快な感覚・情動体験である



〜痛みの定義(2020年)〜


組織損傷が実際に起こった際あるいは起こりそうな時に付随する“不快な感覚“および“情動体験“、あるいはそれに類似した不快な感覚および情動体験



つまり、明らかな外傷がない場合や


その外傷が回復した後でも


痛みを感じることがある



なぜなら、


痛みは脳で感じるから


情動体験


『気持ち、心が強く乱されてしまうことで痛みが生じる』


ということ



脳が痛みを感じる実験


確かに痛みの原因となる刺激が発生している場所は


膝や肩、腰など身体のどこかであることが多い



痛みは脳で感じるから厄介なんです


脳は記憶ができます


膝や肩、腰は記憶ができません


脳で感じるから


痛みの感じ方は人それぞれであり


もう膝や肩、腰が治っていたとしても痛みを感じてしまうことがあるんです



脳で痛みを感じているか実験しよう


では、


脳で痛みを感じている、


ということを実験してみましょう



1)両肘を持つように腕を組んでください


2)まずは右手で左の腕をつねって痛みを感じてください


3)次に、左手で右の腕をつねって痛みを感じてください


4)左右、同じくらいの痛みを感じましたか?


5)それでは.右手で左の腕をつねって痛いまま、さらに左手で右の腕をつねってみてください


6)左の腕の痛みは変化しましたか?




痛みを感じない不思議なワンダーランド

あら、不思議の国ワンダーランド


心なしか左腕の痛みが減りませんか?


つねった指の力は変化していないはずですよね?



腕の痛み刺激は変化していないはずなのに、


新たな痛み刺激によって


元からあった痛み感覚が変化します


わかりやすいように痛み刺激を使いましたが、


子供の頃に怪我をした際、お母さんが痛い場所をさすってくれませんでしたか?


その時も痛みが少し和らぎましたよね



脳で感じているから


痛みが変化します



痛みなどの情報が脳へ届けられ


脳が処理します



PCのように脳処理も負荷が高まると処理速度が落ちる


でも同時に他の情報が脳へ届けられると


脳はその処理も併行して行う必要があります


つまり、先に生じていた痛みの情報は片手間で処理される訳です



それが大切


これをゲートコントロール理論と言います


今回は誰もがわかるようにわかりやすく表現しています



脳を騙す


脳をうまく利用して、痛みを感じにくくさせる方が効果的です


だから、


少しの痛みくらいなら


試合中は気にならないとか


夢中になっていると忘れてしまうことがありますよね


それも痛みよりも勝るようなことを


脳が処理しており


痛みは後回しにされている訳です



※本来は身体の危険信号のための痛み刺激です。夢中になって怪我をしているのに痛くないからといって、運動を続けることには大反対です

痛みがあるのに感じないからといって放置するのは危険


痛みが生じている身体は、


無意識レベルでも痛みを逃避します


それはあなたが気が付かないレベルでも起こります


だから、肩が痛いなと感じても


実は首の痛みを無意識に避けた結果肩が痛くなる


ということが生じてきます


この場合は、首の痛みが取れると肩の痛みも改善していきます



どこかにあなたが無意識のうちに感じている痛みが


今の痛みや


運動の阻害の


原因になっているかもしれません




痛みはしっかりとケアすること


脳にアプローチすることが大切です


脳は記憶します


脳に痛みを忘れさせるポイントは


安心と安楽



平穏な身体作りが大切

医学論文や文献、書籍、体験録などを参考に【専門情報】をお届けいたします


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片麻痺専門トレーニングジム R-accion.

代表 小宮 良太



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