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脳が障害されたら、脳を知ろう! まずは敵のことを正確に知ることから

執筆者の写真: 良太 小宮良太 小宮


本日は、脳の働きについて紹介します

脳はヒトがヒトであるために、とても大切な身体の器官の一つです

そして、脳には神経細胞が860億個もあるといわれています

これは正確な数字ではないかもしれません

なぜなら、人によって脳細胞の数は異なるからです


ラットの比較実験がありました

ゲージが2つ用意され、仮にA とBというゲージとします

Aは1匹だけで餌のみ与えられる環境

Bは遊ぶ道具もあり、ラットも他に数匹が一緒にいる環境

この2つのゲージ環境で一定期間飼育されたラットの脳細胞を調べた結果、Bで飼育されたラットの脳細胞で多くのシナプスが発達していたことが判明


シナプスとは、脳細胞と脳細胞が連結していることを言います。この数が多ければ多いほど、脳内ではさまざまな細胞が働き、脳活動が活発になっているということです Bゲージのラットの脳神経細胞は有意に発達していたということです


つまり、育った環境やその方が置かれている環境によって、脳の細胞数、シナプス数は異なるということです


だから、脳の神経細胞は人によって異なります

では、ラットの比較実験Bゲージでは何が起こっていたのでしょうか?

脳の働きには大きく分類して


1 入力

2 記憶・判断

3 出力


以上の3つしかありません


【入力】

入力というのは、私たちが一般に使う「感覚」のことです

感覚は皮膚や耳、目などから伝わってくる環境の情報のことです

皮膚や耳、目はその情報をキャッチするための受容器です

受容器でキャッチされた情報は、神経細胞によって電気信号に変換され、脳内に届きます


Bゲージのラットは、移動する際に他のラットがどこにいるか、誰かと接触しているか、遊ぶ道具はどこにあるかなどなどの環境の情報がたくさん入ってきます

Aゲージと比較し、入力されてくる感覚情報が豊富で、脳に入ってくる電気信号も多かったと考えられます


【記憶・判断】

記憶はこれまでの経験のことです

私たちは、こんなことをしたら怒られた、笑ってれた、悲しまれた、嬉しかった、怖かった、痛かったなどなどさまざまなことを経験し、覚えています

この覚えていることを判断の軸として、入力されてくる情報が自分にとって有益なのか、有害なのかを判断します


地獄のように湯気のたったお湯にいきなり飛び込みませんよね?

この場合、視覚的な湯気や、湯気から伝わってくる皮膚の温度などが入力されてきて、脳はこれまでの経験から、あのお湯は相当熱いだろうと判断するわけです

ラットも同様に、さまざまな経験を記憶し、判断していたと考えます

この音が鳴ったら餌が出てくる!(記憶)

この前はすぐに行かなかったから、ほとんど残ってなくて辛かった(記憶)

今回は、あの音が鳴ったらすぐに行こう!!(判断)

なんて考えたラットもいたかもしれませんね

【出力】

これは運動のことです

私たちは脳から出力される司令に、全て運動という形でout putされてきます


地獄のような湯気のたったお湯を前に、立ち止まるという運動を起こします

餌の時間に誰よりも早く餌場にたどり着くために走る、または陣取っておくという運動を起こします


以上のように、入力によって環境の情報をキャッチし今の状態を把握することができます

そして、脳に届いた情報を元に、これまでの記憶(経験)を頼りにどうするべきかを判断します

判断は指令となり、出力され、筋肉に伝わり運動となります

そしてその結果、どのような影響を及ぼすことができたか確認するために入力を使います

このように、入力→記憶・判断→出力→入力→記憶・判断→出力→が繰り返されていくことが脳の働きです


この脳の働き、ループをたくさん活動させ続けることが脳細胞を興奮させ、活動的にさせるわけです


Bゲージのラットもそのため脳細胞の活動が、Aゲージと比較して活発だったと考えられます


あなたの麻痺は、入力、記憶・判断、出力のどこにもっともハンデを背負っていますか?


これによってトレーニングプランが異なります


ラクシオン.でお待ちしています


「できない」を背負っている人を、ゼロに。

片麻痺専門トレーニングジム R-accion.

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