脳卒中により麻痺が起こると、
動かしたいところはうまく動かない一方で、
知らず知らずに変なところにチカラが入ってしまう
こんなことが多く生じるのが麻痺です。
そんな中でも、
立っていたり、歩くと、
靴の中で、足の指が丸まってしまう
そんな方も多いです。
無意識のうちにチカラが入り、丸くなってしまうんですね。
そうすると、うまく踏ん張れなくなってしまいます。
▼ Today’s Suggestion !!
手で足の指をほぐしましょう!
踏ん張っても丸くならないようにトレーニングしよう!
▼ [ I have a Suggestion ! ]
1.手で足の指をほぐしましょう!
まずは足の指自体を柔らかい関節として維持するためにほぐしましょう!
もう硬いぞ。という方は、この手でほぐすことを継続していください!
方法は、麻痺のある脚を上にするように足を組みます。
そして、良い方の手で、麻痺の足指の間に指を挟み入れてください。
さらに、指を開く!閉じる!方向にグニグニ動かします!
グニグニできる方は、30回続けましょう!
手を挟み入れただけで痛みが生じる方は、
指3本くらいに減らした状態から始めましょう!50回!
2.踏ん張っても丸くならないようにトレーニングしよう!
足の裏は、全身のうちで最も下にあり、最も体重がかかる場所です。
そのため、負荷量が高いです。
この負荷量を調整するために、
椅子の座面やベッドを使って練習します。
麻痺のある足を、なんとか椅子の座面に乗せてください。
そして、足の指がまっすぐ伸びていることを確認して、
徐々に乗せた足に体重をかけていきます。20回!
これは、乗せた椅子の高さやベッドの高さが低くなればなるほど、
より体重がかかるようになるので、
最初のうちは椅子やベッドの高さが、高いほうが簡単です。
徐々に低くしていき、
段差がなくて体重をかけても丸くならなければパーフェクトです!
この二つのトレーニングにより、
関節と筋肉の柔軟性を保ち、
今の筋力に応じたチカラを発揮していくことで、
指が伸びたまま踏ん張れる練習を継続していきましょう!
そもそも、指が丸くなってしまう原因は?
脳卒中による痙縮が原因です。
「えええ、痙縮って何や?」
痙縮とは、
筋肉に勢いよく力が入ったり、筋肉が急に伸ばされたりすると、
ガクガクガクガク
ってなるやつです。
専門用語で言うと、速度依存性の伸長反射の亢進です
本来、人が持っているものですが、
それが脳卒中により、過度に出てくるものです。
筋肉は少し伸ばされたところからチカラが入ると、そのチカラを発揮しやすくなります。
(伸長反射の利用)
私たちは無意識のうちにこの伸長反射を利用しています
野球やゴルフのテイクバックなどなど
これが脳卒中により亢進してしまい、
普通ならでない程度の力の発揮や伸長によって、
チカラが入ってしまい制御ができなくなってしまいます。
原因は確定的なことは判明していないようですが、
そのうちの一つとして、
筋肉自体が硬くなってしまうことがその要因とされています。
以前と同じ動きでも、
筋肉が硬くなると、より伸ばされると感じ、伸長されます
そして、伸長反射が生じる、ということですね。
つまり、
筋肉を柔らかく維持し、
その状態でチカラが入れられる(今回は体重をかけられる)
ということが大切になります。
〜〜〜注意事項〜〜〜〜
椅子の上などに、足を乗せる際には必ず手すりなどにつかまってください!!
高いところへ足を乗せる際はとても転倒の危険性が高まります!!
また体重をかけていった時に、指が曲がったままだけど、そのままやっちゃえ!はNGです🙅♀️
今の筋力にあったトレーニングとは、指が丸まらずに踏ん張れる程度!ということ。
指が丸まらずにできる程度の体重を使って、踏ん張る練習を継続してください!!
まとめ
今回紹介したのは、
歩いている際に、靴の中で指が丸くなってしまう方へ向けた
関節と筋肉の柔らかさを保ち、
今の筋力にあった踏ん張るトレーニングの紹介です。
ぜひ、参考にしてみてください。
「できない」を背負っている人を、ゼロに。
片麻痺専門トレーニングジム ラクシオン.
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